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16日

音はどこで生まれるのか ― 入口と出口の話

音は、弾いた瞬間に鳴っているように感じます。

でも実際には、その前の「触れる瞬間」から「弾いて」その後、

「どこへ抜けていくか」で決まります。

弦にどう入るか。どの方向で触れるか。

その入口が整えば、音は自然に立ち上がります。

けれど、それだけでは音は完成しません。

音が本当に“鳴る”かどうかは、その後、どこへ抜けていくかで決まります。

押し込むと、音は止まります。

触れるだけでも、音は立ち上がりません。

弦に触れたエネルギーが、そのまま内側を通り、出口へ抜けていく。

その「出口」があるとき、音は自然に伸びて、次の音へとつながっていきます。

入口は、音の始まり。出口は、音の行き先。

この2つがつながったとき、はじめて音は“流れ”になります。

「弾く」という動作に意識を向けると、

どうしてもその場で完結させようとしてしまいます。

でも実際には、音はそこで終わっていません。

触れた瞬間に生まれ、抜けていくことで生き続けています。

音は、どう入りどこへ抜けるかで決まる。

この感覚が見えてくると、無理に鳴らそうとしなくても、

音は自然に立ち上がります。

そしてそのとき、指の通り道や流れの見え方も少しずつ変わっていきます。

次回はこの通り道について書こうと思います。