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12日

押し込みと「押す(圧)」は違う 〜アルパは触れるだけでは鳴らない〜

押し込みと「押す(圧)」は違う
〜アルパは触れるだけでは鳴らない〜


前々回のコラムでは、避けたいフォームのひとつとして

「押し込み型」について書きました。

弦を下に押し込むように弾くと、音は固くなり、

流れも止まってしまうからです。

しかしここで、ひとつ大切なことがあります。

押し込みと、押すこと(圧)は違う

ということです。



押し込みとは、弦を下方向に押し込み、エネルギーを弦の中で止めてしまう動きです。

この状態では

・音が固くなる

・流れが止まる

・次の音へつながらない

という問題が起きます。



一方で、演奏の中には弦にほんの少しがかかる瞬間があります。

この圧は、弦を止めるものではなく、弦を通るための圧です。

弦に触れた瞬間、ほんの少し圧がかかることで弦は押し返し、その反動が音を立ち上げ、次の音へと流れていきます。



アルパは
触れるだけでは鳴りません。

弦に触れたとき、わずかな圧が生まれることで弦は振動し、

音が立ち上がります。

押し込んではいないけれど、弦の反動を生むだけの圧は自然に存在しています。



アルパの音は、押して作るものではありません。
でも、
触れるだけでも鳴りません。

押し込まず、しかし触れるだけでもない。

その間にあるわずかな圧が、アルパの音を生みます。

大切なのは、押すことではなくエネルギーが止まらず通ることなのです。