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03月

押し込みと「押す(圧)」は違う 〜アルパは触れるだけでは鳴らない〜

押し込みと「押す(圧)」は違う
〜アルパは触れるだけでは鳴らない〜


前々回のコラムでは、避けたいフォームのひとつとして

「押し込み型」について書きました。

弦を下に押し込むように弾くと、音は固くなり、

流れも止まってしまうからです。

しかしここで、ひとつ大切なことがあります。

押し込みと、押すこと(圧)は違う

ということです。



押し込みとは、弦を下方向に押し込み、エネルギーを弦の中で止めてしまう動きです。

この状態では

・音が固くなる

・流れが止まる

・次の音へつながらない

という問題が起きます。



一方で、演奏の中には弦にほんの少しがかかる瞬間があります。

この圧は、弦を止めるものではなく、弦を通るための圧です。

弦に触れた瞬間、ほんの少し圧がかかることで弦は押し返し、その反動が音を立ち上げ、次の音へと流れていきます。



アルパは
触れるだけでは鳴りません。

弦に触れたとき、わずかな圧が生まれることで弦は振動し、

音が立ち上がります。

押し込んではいないけれど、弦の反動を生むだけの圧は自然に存在しています。



アルパの音は、押して作るものではありません。
でも、
触れるだけでも鳴りません。

押し込まず、しかし触れるだけでもない。

その間にあるわずかな圧が、アルパの音を生みます。

大切なのは、押すことではなくエネルギーが止まらず通ることなのです。

脱力の罠 ―「力を抜けば良くなる」は本当か―

脱力の罠

―「力を抜けば良くなる」は本当か―

演奏がうまくいかないとき、多くの人が最初に疑うのは「力み」です。

「力んでいるのかもしれない」
「もっと脱力しよう」

確かに、過剰な緊張は音を固くします。
しかし、それでも良くならないことがあります。

力を抜いても、

・音が浅い
・アーチが崩れる
・流れが途切れる
・フラフラする

そして最終的に、

フラフラなのにガチガチという状態が起こる。 

これは「力み」の問題ではありません。

問題は、

エネルギーが通っていないことです。

力を抜くと、支えも同時に失われることがあります。

支えがなくなると、身体は無意識に別の場所を固めて安定を作ろうとします。

その結果、

・指先は軽いのに
・手の中は緊張する

という矛盾が生まれます。

これが「フラフラなのにガチガチ」の正体です。

脱力は目的ではない

脱力は結果です。

流れが通れば、
余計な緊張は自然に消えます。

逆に、

流れがないまま脱力を目指すと、
構造が崩れます。

本当に必要なのは、

「力を抜くこと」ではなく、

止めないこと。

力を抜く前に、

その力は

“滞っているか・流れている”かを、

感じてみると良いかもしれません。