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18日

良い楽器は良い先生


前回のコラムでは「楽器のテンションが変わることで、

フォームや指を壊してしまうことがある」

という少し警鐘的なお話を書きました。

今回は逆に、

良い楽器は、良い先生になってくれる

というお話です。

今回、パラグアイで新しいアルパに触れたとき、

私は「テンションが高い」とは感じませんでした。

ただ、「反応がいいな」と感じただけでした。

ところが、日本に戻って別の楽器に持ち替えた瞬間、

「あれ?」と違和感を覚えました。

そこで初めて、

自分が弦の反動を感じながら弾いていたことに気づいたのです。

テンションがやや高めの楽器は、

弦の反動がはっきり返ってきます。

そのため、フォームが合っていないとすぐに弾きにくくなり、

逆に、弦の動きに逆らわずに弾けていると、自然と指が運ばれていきます。

私はそのとき、「アルパは押す楽器ではなく、

返ってきた反動に乗る楽器なのだな」と感じました。

反動に逆らわず、返りに“乗る”ように弾けているときは、

関節は柔らかく動いているのに、不思議とフラフラせず、

安定した感触になります。

良い楽器は、この「逆らっているか、乗れているか」を

とても正直に教えてくれます。

うまく弾けているときは、弦の方から

「こっちだよ」と道を示してくれるように感じることもあります。

楽器は、ただ音を出すための道具ではなく、

自分の弾き方を映してくれる“鏡”であり、

ときにはフォームの間違いを教えてくれる“先生”にもなります。

だからこそ、

楽器選びはとても大切ですし、

良い楽器と出会えたときは、

ぜひその反応に耳を傾けてみてください。

楽器は、

言葉では何も教えてくれませんが、弦の反動や弾き心地を通して、

いつもたくさんのヒントをくれています。