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アルパ 音質について

アルペジオを綺麗に弾くには音質・音量・スピードが均一なことが大切、と前回書きました。

今日はその音質について。

アルペジオや曲の練習をしていると、慣れていない方は、まず指をポジションにセットする

のに頭がいっぱいで、なかなか他のことに気が回っていないようです。

そこで、1本の弦(ドだったらド)を4の指・3の指・2の指・1の指と

順番にポーン・ポーンと鳴らしてみてください。

全部の指が、同じ音質で綺麗と感じる音だったら大丈夫です☆

でもたぶん、ある指だけ音が薄かったり(細かったり)、金属的な音だったり、

がさがさした音になってるのでは・・・。

弦のはじき方のせいかもしれないし、爪のせいかもしれません。

爪は「最近割れてしまい、ガタガタしている」「何かで補修している」

など・・・・はっきりした理由があると思います。

爪の故障が原因の人は、単に弾き辛いだけではなく

「こんなに音色が変わってしまうんだ・・・」

と自覚すると、以後もっと気をつけるようになりますね。

そして全部の指で弾き終わったあと、

 私: 「〇指が一番綺麗な音!」

 生徒さん: もう1回全部の指で弾いてみる。 
         「ホントだ!」

 私: 「次は、全部〇指と同じような音が出るように弾いてみて!」

そうすると、はじき方については何もアドバイスしていなくても

他の指も同じように良い音が出たりします!

その生徒さんにとって、出したい音をリアルにイメージした結果だと思います。

良い音色とはじき方を、耳と指が覚えて調整したのですね。

アルパはなんとなく弾いても、それなりに綺麗な音が出る楽器なので

その分、音に対する意識が薄くなってしまうことがあるかもしれません。

いつも出したい音のイメージをしっかり持つことが大切です♪

アルパ 「ん?」って思うこと。

アルパ(ハープ)をはじめた人がまず憧れるのは流れるようなアルペジオではないでしょうか。

アルペジオを弾く時、音の粒がそろっていると綺麗に聴こえますね♪

広域なアルペジオを弾く時、右手と左手を交互に使いますが、

使う腕や指によって音量・音質・スピードのどれか1個が違っても綺麗なアルペジオにはなりません。

(もちろん表現としてのクレッシェンド&ディミヌエンドやリタルダンド&アッツェレランドなどは別。)

粒がそろってない箇所で、耳が「ん?」ってなれば、自然と耳が指の調整を始めます。

耳というか脳ですかね。

なので、「ん?」って思うことが大切です。

耳に違和感が無ければ、ただ指を動かしているだけで、      

指の運動にはなるけど、粒もそろわなければ音も良くならず

いつまでたっても流れるようなアルペジオにはなりません。

「自分の音をよく聞いて練習してね~」とはそういうことです。

アルペジオに限らず全てに言えることですね☆

練習時間が少ししかないときは

昨日と今日はアルパのレッスンでした。

生徒さんは皆さんとても忙しくて、

朝仕事に出かける前に15分間練習するのが日課、      

休みの日にまとめて5~6時間練習している、なんて話を聞くと

すごいなぁ、頑張ってるなぁと思います。

練習する時間がない!という生徒さんにお伝えしていることは、

もし練習時間が10分間しかないなら、

曲を通して弾く練習はしなくてもいい、 ということです。

10分間で曲を2~3回通したところで、あまり上達は望めないと思います。

その10分間、例えば苦手なアルペジオを集中して練習したら

今までよりもずっとスムースに弾けるようになるでしょうし、

曲の中で苦手な箇所があれば、その箇所ばかり練習すれば

何十回も弾くことができます。

ただ曲を通すよりずっと内容の濃い10分間になると思うのです。

時間が無いときほど、集中して効果的な練習をしたいですね!

音楽性・・・?テクニック・・・?

寒い日が続きますね~。

ちょっと弾けばすぐに手が暖まるという代謝の良い方はいいですが、

そうでない場合、手がかじかんだまま練習を始めるのは

効率的ではないうえ、調子やフォームを崩すこともあるので、

十分手が暖まってから練習を始めたほうが良いと思いますspa

アルパのレッスンでは、レベルに応じてやることが違いますが

ある程度弾ける人には、表現にこだわってレッスンしています。

音楽的な表現をするためには、テクニックが必要です。

音楽性とテクニックを分けて考える人もいますが、

私はこの二つは切り離せないものだと思っています。

“自分が表現したいことが出来るだけのテクニックを持っている”ということ。

“テクニックよりも心”説もよ~く理解できるけど

技術不足を、雰囲気や大げさなアクションでごまかして“心”を込めても

実際音には何の表現もついていない・・・という演奏は聴きたくないですねcat

そういえば、あるコンサートに行き

「酔った顔で演奏している割には、それほど耳からは伝わらなかった。」

と言っていたお客さんがいました。結構バレちゃうんですねcoldsweats01

ポロロン♪かジャーン♪か・・・?

日はポロロン♪とジャーン♪について

音楽的な表現じゃないけど、アルパやってる人には

ピンとくる表現ですよね・・・?coldsweats01

.

例えばアルパの1stポジション(ド・ミ・ソ・ド)の4つ音を弾く時、

当時にジャーン♪と鳴らすこともあれば、

ポロロロン♪と下から1本ずつ弾いていくことがありますね。

(3つの音でも2つの音でも同じ)

ポロロン♪はとてもアルパらしいので、はじめて上手に出来たときは

皆さん嬉しかったと思います。

それでなんでもかんでもポロロンで弾いていませんか?

ポロロン♪は確かに気持ち良いです、が、なんでもポロロンはクドイ。

私も以前はよくポロロンを多用して、師匠のマルティン・ロペス先生に

「なんでもかんでもそうやって弾くな。初心者みたいだぞ。」

と言われたことがあります。

でも好みもありますから、「ポロロンで弾く!」と思って弾いているなら、

それは良いと思います。

気をつけることは、なんとなくポロロン、なんとなくジャーン

になっていないか、ということです。

和音を同時にジャーンと鳴らすことは、思っている以上に難しいです

オクターブでもぴったり同時は難しいです。

同時に鳴らしているつもりでも、注意深く聞いてみてください。

●意外とズレていませんか?

●同時に弾けたとしてもバランスは良いですか?

ジャーンとポロロンをしっかり意識して区別して弾いている人と

ジャーンとポロロンどっちでもいい?その時の気分?

その時の指の調子?でなんとなく弾いている人の差は、

弾いた本人より、聞いている人にわかってしまいます。

レッスンで生徒さんに「いま、どっちで弾こうとしたの?」と聞くと、

「何も考えてなかった」「同時のつもりだった」という答えが多いです。

同時のつもりでもズレてるんです。

そしてどっちつかずの意思の感じられない演奏に・・・gawk

ポロロン♪かジャーン♪か。

ポロロン♪は音の粒がそろっているか。

ジャーン♪は全部の音が同時に鳴っているか、バランスは良いか。

意識してしっかり弾く(聞く)ようにしましょうwink

なぜか苦手な曲

アルパのレッスンをしていると、生徒さんから

「この曲は好きなんだけど、なぜか弾くのは苦手」と聞くことがあります。

そこで大切なのは・・・”なぜ苦手なのか”という原因を探すこと。

なんとなく苦手~sadと思って、なんとなく練習しているだけでは

得意にはならないかも。

ちょっとの気付きで、ちょっと何かを変えるだけで、

スラスラ弾けるようになることってありますよね。

私はレッスンで、その“ちょっとの何か”を見つけることが役目だと思っています。

かといってすべて先生頼みで、言われたことしかしないのではイケマセンpaper

100716_alia7951s_2自分で考えながら練習することが大切なのです。

考えながら練習する習慣がある人とない人では

同じ練習時間でも大きく差がつくと思いますヨnote

自覚して練習

今日は新小岩でアルパレッスンでしたnote

Shinkoiwa_01 フォームに悩んでいた生徒さんが

急に良くなっていたのでとっても嬉しいです!!!

「いっぱい練習したでしょ?!」と聞くと、

8時間×3日間集中的にフォームを意識して練習したそうです。

普段はとても忙しい生徒さんですが、仕事が休みだった3日間アルパ漬け!

このフォームを忘れないでね、と

良くなったフォームを携帯で撮ってお渡ししましたwink

またもう一人の生徒さんは、指が弾くたびに跳ねてしまう癖がありました。

この癖はわりとよく弾ける人でもみかけます。

この生徒さんもかなり改善されました。やっぱり同じように

「いっぱい練習したでしょ~」と聞くと、

娘さんが携帯で撮った動画を見たところ、

(試し撮りで、勝手に撮られていたそうですがhappy02娘さんナイス!!!)

自分が思っていた以上に指が跳ねていたそうです。

弾きながら見ている角度より、はっきり自覚できたんですね。

昨日のリハーサルでベース講師をしている赤塚祐亮くんに、

“フォームを直すために、どういう指導してる?”と相談したところ

“鏡を見ながら練習してもらうといいですよ”と聞いて

なるほどな~、と思っていた矢先のことでした!

先生に言葉で言われるより、自分の目で確認するほうが

ずっと自覚できるんですねeyeそして自覚して練習するから結果が出る

無理やり弾いて変な癖がついてしまうと、後で直すのが大変なので

早い段階で綺麗なフォームを身につけることが大切だと思います。

なるべくなら私も口うるさく言いたくないのですが・・・wobbly

結局は生徒さんが後で苦労したり、上達の遠回りになってしまうので

根気強く伝えていきたいと思いますup

Shinkoiwa_03 ←新小岩駅前教室

鏡張りshine

部分練習について

“いつも同じ場所で間違えてしまう”ということについて。

そこで大事なのは部分練習note

アルパの場合楽譜を使わないことがほとんどですので、曲を覚えないといけない。

覚えるためにひたすら通す・・・。

間違ってても“後で直そう”と思ってとりあえず通してしまう。

それを続けると間違いが指と頭にインプットされてしまいます。

そりゃ通したほうが楽しいですが、なかなか完成度はあがりません。

なので部分練習でゆっくり正確にさらうことが必要です。

ど根性で100回やっても、間違い間違いの100回はあまり意味はありません。

ゆっくり正確に、指に正しい音を覚えさせる。

そして少しずつテンポアップが有効かな~と思います。

そして・・・部分練習では弾けるのに通すとやっぱり間違えるangryという場合

部分練習では整った弾きやすいフォームで始めているので、

成功率が高くなっています。

でも通すと、部分練習していた直前の音で力みが出たり、

フォームが崩れたりしているので上手くいかないのだと思います。

なので失敗する箇所の、前のフレーズから練習することが大切です。

それでも何度やっても出来ないcryingという場合

運指を見直してみる、というのも有効だと思います。

アルパの場合、楽譜に指番号が書いているわけではないので

迷うこともあると思います。

なかなか弾けないのは、弾きづらい運指で弾いているのかもしれません。

特に難しい箇所については、先生が指使いを教えてくれていると思いますが

自分は別の指を使ったほうが弾きやすいと感じる場合、

聴いて問題(音が途切れたり、変な音にアクセントなど)がないなら

変えていいし、心配だったら先生に訊いてみるといいと思います。

“その指使いもいいねwink”という場合もあると思いますよ。

何でも律儀に先生の言うとおり弾く必要は無いんですpaper

私もある程度練習しても弾けないときには、運指を変えてみます。

今日は自分で書いていて耳が痛いお話でした~cat

アルパは爪で弾く?

どんどん寒くなりますね・・・冬は指がかじかんで

練習開始からなかなか調子があがりませんねbearing

今日はアルパの“タッチ”という部分について。

「アルパは爪で弾きます」と言われていますね。

私もMCではそう言いますpaper

でも、私の場合正確には・・・「指と爪で弾きます」

左手のベース音は誰でも指で弾くと思いますので、

右手もしくは左手でも細かい音を弾く時のお話です。

“爪だけ”で弾くのか“指と爪”で弾くのかは、

音色にはっきりと違いが出ます。

<爪の先だけ・爪を引っ掛けるという感じの弾き方>

良い点:繊細でクリーンな音が出ます。タッチの雑音が出にくい。

悪い点:弾き方によっては、芯のない薄く痩せた音にも聞こえます。

では指と爪とはどういう弾き方か・・・。

<指から入り爪で抜く、指から爪まで滑らせる感じの弾き方>        

良い点:芯があり、厚み&温かみのある音が出ます。

爪も同時にあたっているので深くクリアーな音が出ます。

悪い点:弾き方によっては、もっさりした音になったり、雑音が出ます。

この指と爪の割合や、爪の長さや形・固さなどによって音色に違いが出ます。

それが個性ですね。

私が出会ったパラグアイのアルパ奏者は皆、“指と爪”でした。

日本では“爪だけ”の人も多いけど、どちらかといえばやはり

“指と爪”が多い気がします。

個人的には“爪だけ”の薄い音が気になってしまうので、

生徒さんには爪だけで弾かないように言いますが、

どちらが良いのか一概には言えないかもしれません。

音色の好みや、その人にとっての弾きやすさもあると思います。

いつもちゃんと“自分の音色”を意識して聞いて

自分に合った爪の長さや形、指の当て方を見つけられると

いいと思います。

私もいまだに爪の長さや形はいろいろ試していますよ~bleah

アルパの上達法?

 アルパコンクールで刺激を受けた練習生の方から、

質問メールが何通か届きました。

きっと次回のコンクールを目指しているのでしょうね。

(そうは皆さん書いていませんでしたが)

文章で説明するのはなかなか難しかったりするので、

良かったらレッスンに来てくださいwink といっても

たいがい遠方の方からのメールなので、

私の意見で参考になるのなら・・・と思い、お返事差し上げています。

“アルパの上達法を知りたい” 

良い方法があったら私も知りたいです(笑)

月並みのことしか言えませんが、

“正しいフォームとタッチで、基礎練習をしっかりする”

それしかないんじゃないかな~と思います。

基礎練習は嫌い・つまらない、と拒絶反応を示す方もいらっしゃいますが

基礎練習自体を“音楽”だと思って、綺麗な音で、曲を弾くときと同じように

表現する気持ちでやってみてはいかがでしょう。

アルペジオやスケールの練習も、

それ自体が豊かな音楽に聞こえるように練習したら、

(実際、曲の中でも使われていますよね。)

そんなにつまらないものではないと思いますよ。

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セサル・カタルド先生も

「どんな練習をしている時でも音色のことを忘れるな」

と言っていました。

.

ただ指を動かしてるだけ、ただ音をなぞってるだけ、

それじゃつまらないのは当たり前です。

楽しんで基礎練習しましょうnote

正しいフォームとタッチについてはまた今度wink